市民科学とは何か

 市民科学とは、アカデミアや民間企業に所属する研究者(職業研究者)ではなく、非職業研究者である一般人が科学研究に参画するというものである。ここ数年、大学や博物館に所属するアカデミア研究者を中心に、市民科学を推進する声が高まってきており、種生物学会や日本生態学会などの自然科学分野の学会の大会では、市民科学を推進するシンポジウムが開催されている。

 しかし、これらは市民に対して過大な労働を強要するものであり、それらの労働や成果に対する正当な報酬は支払われていない。すなわち、現実として、市民科学は市民のボランティア精神に依存しており、職業研究者による「やりがい搾取」が横行している。それにより、精神的に追い詰められたり、自然科学を憎む人まで現れている。

 このような職業研究者が推進する市民科学に疑問を呈し、市民科学という名のやりがい搾取から国民を守るために本ブログを立ち上げた次第である。